10月1日は世界ポストカードデーでした。

 1840年英国のローランドヒル卿により提案された前払い制の印刷シート(切手)の郵便制度の仕組みが始まり、それから40年後の1880年代にはスイスで設立された万国郵便連合により現在の外国郵便のやり取りの基礎ができました。

当時まだ世界は広く、知られていない土地の風景や家族の写真などの絵葉書を異境の
知り合いと活発にやり取りしていました。通信伝達技術として、ポストカードは
貴重な交流ツールとして、見聞を広める資料として大量に利用されていました。






当店でも、その当時のポストカードを多く取り扱っていますが、ビクトリア期に
お店がポストカード(当時のものは今より少しサイズが小さい)を販売していたラックや
ボンゾーコレクションなど、一部のマニアには垂涎の的なものもあります。



その他にもシーズンズグリーティングや動物や子供なども













デザイン的にも、構図的にも素敵なものが多く、当店では
アンティークのフレームに入れて季節ごと入れ
替て玄関やリビングに飾ることを提案しています。








オーナーの趣味で、多かったのがコミカルなポストカード
旧インザムードでは東京から出張の度にお買い求めになるお客様もいたりと
他のスタッフからは非難を浴びつつ、なかなか充実していました。






そのような多種多彩なポストカードですが、ITの発展に伴い
次第に出番を失っていきます。情報を伝えるだけならメールや電話は便利ですが
感情や気持ちを書き留めた紙片を送り、時間の経過を待つというのは
とても良い習慣だと思います。

この写真は切手を貼る位置でメッセージを伝える「ランゲージオブスタンプ」の一覧で
こんな遊び心もあったようです。

昭和の時代には雑誌の後ろに「ペンパル募集」など文通友達を探すコーナーが
ありましたが今ではすっかり消滅。世界中で同じような状況のため
2019年「ポストクロッシング」(住所を登録し、アトランダムに抽選して
世界中から文通相手を見つけるシステム)の団体が文通の促進を図るため
2019年に10月1日を「世界ポストカードデー」に制定し
啓蒙活動が始まりました。
まだまだ知られていませんが、はがきに思いを書き残すという習慣は
なくなってほしくないものですね。

私も来年の年賀状は気持ちを込めて手書きにしようかな…?

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