お城ホテルはジャコビアン

緊急告知 
2021年9月17日(金)は台風接近のため
お休みとさせていただきます。
ご来店予定のお客様。申し訳ありません。


当店では、英国買い付け時に2-3泊は「お城ホテル」に宿泊して
アンティークを体感するようにしています。



私たちいう「お城ホテル」とは、カントリーハウスをホテルとして使用しているもので、英国貴族の館として最大の規模のものがカントリーハウス。NHK番組のドラマでおなじみの「ダウントンアビー」も実在の「ハイクレアキャッスル」というカントリーハウスが舞台となっています。
英国貴族の館は規模によって~ハウス、~ホール、~キャッスル、~パーク、~パレス、~コート、~アビーなどの名称があり、様々な大きさや形がありますが、中世には数千あった貴族のカントリーハウスも2度の世界大戦後、維持が難しくなり病院や学校、老人ホームや企業オフィスに転用されるところも多く、その一部がホテルとして運営されています。英国では古い建物のグレードを1~3までに分類し、解体、外観の改装、増築などを厳しく制限してその中でもイギリス指定建造物グレード1になっているホテルを探します。

今回ご紹介するのは1615年に建設が始まったジャコビアン様式のグレード1のお城ホテル。
ジャコビアン様式といえば豪華で重厚なオークの装飾が特徴で、この時期に今の建物の礎となったレンガや石材を多用した現在まで至る装飾のはじまりとなったそうです。

最初に見つけて泊まった時の衝撃は今も忘れられません。彫刻や装飾、400年前(日本では徳川家vs豊臣家の大坂夏の陣のころ)の内装をそのままの空間に身を浸すことができるのです。古い絵画にもそのころの様子が描かれています。












客室や館内の装飾をご覧ください。








メインホール










館内のプライベート礼拝堂
























元使用人の館



夜の風景





このホテルには当店の英国ツアー時にもお客様をお連れして
本物のアンティークを肌で感じていただきました。


この時期には今のアンティークらしい装飾(リネンフォールド、バーリーシュガーツイスト、ブルボーズレッグ)や特徴ある家具(ドロアーリーフテーブル、ゲートレッグテーブル)が発達したといわれています。




当店で扱うアンティーク家具の中にはジャコビアン仕様のデザインの物もあります。
是非店頭でお確かめください。


お城ホテル裏話・・。

数年前このホテルを初めて利用した際にホテルの人から
「これまでここに宿泊した日本人はほとんどいない。」
と聞いていました。帰国後Something4でお客様と
土産話に花を咲かせているとき

お客様「□□□地方ではどちらに泊まられました?」

スタッフS「とっても素敵なお城ホテルで○○市の郊外にあって‥。」

お客様「えっ!ひょっとしたら○○市の◆◆◆ホテル??」

スタッフS「えっ!!ご存じですか!?」

お客様「ええ、仕事で○○市に行った時に現地の英国人が
:アンティークが好きなら郊外の◆◆◆ホテルがいいですよ。:
と案内してくれたんです。」

スタッフS「えー!!」
「英国のカントリーサイドにあるお城ホテルの限られた日本人来訪者が
当店のお客様だったなんて!びっくり!!!!」

と上記写真にあるような装飾やデザイン、歴史について話が弾んだのでした‥。

続く。

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