初めての海外旅行での大失敗。③


なぜ中国?

私は、小さなころから「兼高かおる世界の旅」や「おはよう700」などの世界紀行番組を見て育ち、いつかは世界中を旅してたいと思っていました。NHKでは「シルクロード」の番組が始まり、楼蘭・ロプノール湖・兵馬俑など中国関連の発見も相次でいました。

世界中を飛び回る=添乗員という単純な構図が頭の中にあり、当時競争の高い職業であった旅行会社に入るために、あまり人がやらない事(中国語を学ぶ)という方法を選択し大学は迷わず外国語学部中国語学科に入学。

※当時の中国は「後進国」のイメージが強く、華やかなバブル期には人気がありませんでしたが、「未開発の国土、4千年の歴史、英語に次ぐ言語人口を考えるとこれからは中国が躍進するだろう」との予想で、英語やスペイン語、フランス語やドイツ語に比べエキスパートの少なかった中国語はこれからという状態でした。中国語学習の実践と見聞のため、卒業旅行で人生初の海外旅行はまだ当時解放されていなかった中国・北京に決まりました。当時の北京は今の北朝鮮のような感覚で、国交はあるものの、外国人の旅行は制限され、当然日本からの直行便もありません。「日本国籍の華僑」が「北京に墓参りする」という内容での入国です。香港から広州駅まで何か所かの検問をにエージェントが誘導して通過後次のエージェントにバトンタッチするという、さながらスパイ映画のような不思議でスリリングな体験でした。※

広州から寝台列車で2日間?3日間?かけて北京まで。
この列車での道中も色々なことがありましたが、割愛して北京に到着。そこでもまた驚くような体験が‥。 続く。



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